ひとりごと 〜 誰もが手に小さなナイフを持っている 〜
誰も傷つけたくないし、
誰からも傷つけられたくない
多くの人がそう思いながら、
手にはみんな小さなナイフを持っています。
挫折や痛み、憎しみや、哀しみ、孤独感、
神様さえも恨んでしまうほどの苦しみを抱えた人…
その時はそれが全てで、
永遠に続くように思えてくる
時間の檻の中で
もがいて、足掻いて、
それでも光を見ようとする人は
強く優しくなれる人だと思います。
「 あなたは本当の苦しみを知らない 」
そう言う人もいるでしょう。
そうなのかもしれません。
だけど、あなたも
私がどんな世界を見たのか
知らないはずです。
苦しみや哀しみや孤独感…
そんなどうしようもない感情に
本当も嘘もない。
大きいも小さいもない。
ただあるのは、
自分自身がその感情やその場所に
囚われてしまっているという事実。
ナイフで刺されているのは、
自分だけだと思ってしまうと
自分の手にもナイフを
持っている事を忘れてしまいます。
こんな思いをするのは私だけ、
私ばっかり、なんで私が…。
そんな世界に入ってしまえば
笑顔の後ろに隠してる人の痛みがわからなくて
知らない間に傷付けてしまうかもしれない。
痛みがわかるから、人に優しくなれる。
出来るだけ手に持つ小さなナイフを慎重に扱おうとする。
繊細で感受性が豊かだからこそ、
人のみえない痛みや苦しみが想像できる。
傷付きやすい人
人は完璧ではなく、
善にも悪にもなることを知っている人
光と影がある人
そんな人達は、うつくしいと思います。
人が誰も傷付けないで
生きてくことは難しい。
手にもつ小さなナイフは、
いつだって誰かを傷付けてしまうから。
だから想像するのです。
人の見えない痛みを、
自分が知らずにつけてしまった傷があるということを…。
痛みを知ったからわかる世界を
憎しみの闇で満たすのも
優しさの光で満たすのも
選ぶのは自分自身です。
私は自分自身がいる世界を作るのは
誰でもない自分自身だと思っています。
いつでも光を選べる人でありたいと願います。
そして、私の手の中にも持つ小さなナイフ
誰かを傷付けるのではなく
道を切り開くために使える人になっていきたいと思います。
おやすみなさい。
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